暑い夏に冷たい麦茶が飲みたくなりますが、熱中症対策の水分補給としての飲み物で麦茶を飲むことはダメなのでしょうか?
熱中症対策に適した飲み物は麦茶以外に何があるのか?正しい水分補給の方法について調べてみました。
この記事では、熱中症対策の飲み物に麦茶は良いのかダメなのか?麦茶よりも熱中症対策に向いている飲み物や、正しい水分補給方法についてご紹介しています。
熱中症対策の飲み物に麦茶はダメ?麦茶の効果は?
暑い時に飲むとすっきり美味しい麦茶ですが、熱中症対策の水分補給の飲み物として麦茶を飲むことは良いのでしょうか?ダメなのでしょうか?麦茶の効果と合わせて調べてみました。
まず、熱中症対策の水分補給の飲み物として考えた時、麦茶はダメではないですが、塩分がほとんど入っていないのでちょっと足りない、という意見がありました。
熱中症対策の水分補給としては水分だけを摂るのではなく、塩分を合わせて摂ることが重要になってきますよ。
厚生労働省の「職場における熱中症予防マニュアル」の水分および塩分の摂取についてこのように書かれていました。
定期的な水分及び塩分の摂取については、作業強度等に応じて必要な摂取量等は異なりますが、WBGT 基準値を超える場合には、少なくとも、0.1~0.2%の食塩水又はナトリウム 40~80mg/100 ㎖のスポーツドリンク又は経口補水液等を、20~30 分ごとにカップ 1~2 杯程度は摂取することが望ましいところです。
引用元:厚生労働省の職場における熱中症予防対策マニュアル
このように熱中症対策の水分補給としては、ただ水分を摂取するだけではなく、少し塩分も必要ということですね。
ただ、麦茶にはカフェインが入っていないので、カフェインの含む緑茶やコーヒーなどよりは熱中症の原因となる脱水を予防する飲み物として飲むことはできます。
しかし、熱中症対策としての塩分も補給することまでは足りないため、麦茶と一緒にせんべいやスナック菓子などを一緒に食べることで熱中症対策として効果を発揮するようですよ。
そして、麦茶の期待されている効果には、①血液をサラサラにする②抗酸化作用がある③胃の粘膜を保護する④体の熱を冷ます⑤虫歯を予防するという点があります。
なので、麦茶を飲むこと自体は体にいいので、熱中症対策として麦茶を飲む場合は、塩分が摂れるものを一緒に食べる工夫をすると良いようですね。
▼麦茶の効果についてさらに詳しく知りたい方はこちらもご覧ください
麦茶は気持ち悪い?原因や飲み過ぎが体に悪い理由とは?
では、麦茶よりも熱中症対策に向いている飲み物は何があるのでしょうか?
麦茶よりも熱中症対策に向いている飲み物は何?
熱中症対策の水分補給の飲み物として麦茶はダメではありませんが、熱中症予防として飲むには麦茶だけでは塩分が足りませんでした。
では、麦茶よりも熱中症対策ができる飲み物はいったい何があるのでしょうか?
先ほどご紹介しした、厚生労働省のマニュアルでは「経口補水液」と「スポーツドリンク」の2つが挙げられていましたね。
では、この2つについて解説していきますね。
麦茶よりも熱中症対策に向いている飲み物は何?①経口補水液
経口補水液の方は、すでに脱水状態が見られている場合の水分補給に適しているようですよ。
暑くて大量に汗をかいた時、私たちは水分とともに電解質(イオン)“ナトリウムやクロール、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラル”も流れ出てしまいます。
経口補水液は、スポーツドリンクと比べると電解質の濃度が高く、また糖分の濃度は低く作られています。
そのため、経口補水液は脱水症状になりやすい時や、脱水症状の時に飲むと良いと言われる飲み物になります。
ただ、注意点として、経口補水液は塩分濃度が高いため、普段の水分補給には適していませんよ。
必要に応じて飲むようにしてくださいね。
麦茶よりも熱中症対策に向いている飲み物は何?②スポーツドリンク
スポーツドリンクも熱中症対策に向いている飲み物で、普段からも飲むことができます。
しかし、このスポーツドリンクの注意点としては、市販で販売されているスポーツドリンクの中には、ナトリウムの含有量が厚生労働省のマニュアルの数値に満たしていないものもあります。
※0.1~0.2%の食塩水又はナトリウム 40~80mg/100 ㎖
また、スポーツドリンクを多量に飲むと糖分を過剰に摂取してしまう可能性がありますよ。
熱中症対策の飲み物としてスポーツドリンクを飲む場合は、成分表示表などを確認する方が良いですね。
例:ポカリスエットは100mlあたりの食塩相当量は0.12gとなっています。
このように熱中症対策の飲み物として経口補水液やスポーツドリンクが向いていると言われていますが、どのように水分補給をしていくと良いのでしょうか?
熱中症対策の飲み物に麦茶はダメ?正しい水分補給方法は?
熱中症対策の飲み物としては麦茶よりも経口補水液やスポーツドリンクが勧められていますが、どのようにこれらの飲み物を飲んでいけば効率的に良いのでしょうか?
正しい水分補給の方法について調べてみました。
熱中症対策としての麦茶の正しい水分補給方法
熱中症対策の飲み物として麦茶を飲む場合は、さきほどもご紹介したように、塩分をプラスすることが必要です。
せんべいやスナック菓子と一緒に補給する以外に、麦茶にひとつまみの塩(砂糖も)を加えることも良いようですよ。
※例:200mlの麦茶に塩0.2g、砂糖5gを目安に入れる
ただし、あまり汗をかいていない時などは、塩分の摂り過ぎに注意をしてくださいね。
熱中症対策としての経口補水液の正しい水分補給方法
経口補水液の役割は、脱水症状などで塩分などを補給する必要がある時になります。
なので、普段健康な状態で常飲するのはあまりおすすめできません。
また、経口補水液と食事を一緒に摂取すると、成分の吸収効率が下がってしまうようです。
経口補水液と食事をする場合は、間隔を30分以上はあけると良いようですよ。
熱中症対策としてのスポーツドリンクの正しい水分補給方法
スポーツドリンクは経口補水液よりも気軽に飲めますが、種類によっては塩分が少なかったり、糖分が高かったりとします。
スポーツドリンクを過剰に飲用すると過剰な糖質の摂取にもつながるため成分表示を確認したり、必要以上に飲むことは控える方が良いようですね。
熱中症対策としての正しい水分補給方法
そして、熱中症対策としての水分の補給方法で大切なことは、1度にまとめて摂取するのではなく、こまめに水分補給をすることが大切です。
なぜなら、一度に大量に水分を摂取しても体内で吸収されずに、排出されてしまいます。
そのため、熱中症対策としては、のどの渇きを感じる前にこまめな水分補給をすることが大切ですよ。
経口補水液やスポーツドリンクに限らず、20~30分に1度はカップ1~2杯程度の飲み物を飲みましょう!
※注意点としてアルコール、カフェインの含まれている飲み物(コーヒー、緑茶)は利尿作用があり、逆に水分を排出してしまうため熱中症対策の飲み物には向いていません。
ジュースやコーラなどの清涼飲料水などの甘い飲み物も糖類が多いため過剰摂取には注意が必要な飲み物です。
特別な運動をしたり脱水症状の状態でない場合は、麦茶を定期的に適量な塩分と摂取することが良いのかもしれませんね。
塩分の過剰摂取にも気をつけて、上手く熱中症対策をおこなってくださいね。
熱中症対策の飲み物に麦茶はダメ?正しい水分補給方法は?のまとめ
この記事では、熱中症対策の飲み物に麦茶は良いのかダメなのか?麦茶よりも熱中症対策に向いている飲み物や、正しい水分補給方法について調査してご紹介しました。
熱中症対策の飲み物で麦茶を飲むことは、ダメではないのですが、塩分の補給には麦茶は足りません。
なので、麦茶を熱中症対策として飲む場合は、塩分と一緒に補給すると良いようですね。
そして、厚生労働省では熱中症対策に向いている飲み物として経口補水液とスポーツドリンクを挙げています。
経口補水液は脱水症状の時に適しており、スポーツドリンクは過剰摂取に気をつけるなど注意点もあるので飲む時は少し意識してみてくださいね。
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