マリトッツォの次に来ると言われるボンボローニと並び、紹介されることの多い「カンノーリ」ですが、「カンノーロ」とも呼ばれています。
このカンノーリとカンノーロの違いは何なんでしょうか?
またカンノーリ(カンノーロ)の名前の意味や、発祥はどこなのか?を詳しく解説していきたいと思います。
カンノーロとカンノーリの違いは何?
ボンボローニと同じようにマリトッツォの次に来ると言われるスイーツに「カンノーリ(カンノーロ)」があります。
leave the gun take the cannoli
— lottaparis (@lottaparistokyo) January 9, 2022
カンノ-リとピスタチオで、めっちゃシチリア。#ジェラート #ピスタチオ #cannoli #Godfather #hakone #STELLA pic.twitter.com/uVHHLNkcYs
このカンノーリとカンノーロは同じイタリアのスイーツを指すのですが、なぜ名称が違うのでしょうか?この呼び方の違いにつて詳しく解説していきますね。
カンノーリとカンノーロの違いは、イタリア語での単数形か複数形の違いで呼び名に違いがありますよ。
『カンノーロ(cannolo)』はイタリア語での単数形、『カンノーリ(cannoli)』はイタリア語での複数形になっています。
イタリア語では、語尾の形が「‐o(オ)」の名詞の単数形を複数形にすると「‐i(イ)」に変化するという規則がありますよ。
例えば「バンビーノ(bambino)」という言葉は“赤ちゃん”を表す単数形ですが、「バンビーニ(bambini)」と言うと”赤ちゃんたち“という複数形にとなります。
※ちなみに同じイタリアのお菓子、ボンボローニについても
『ボンボローネ(bombolone)』が単数形で、ボンボローニ(bomboloni)が複数形です。
▼参考記事:ボンボローニとボンボローネはどっち?ドーナツとの違いはどんなところ?▼
イタリア語は英語と違い、単数形と複数形で語尾が変わるのが特徴です。
なので、イタリアから来るお菓子は名前の呼び名が若干違うものが多いようですね。
また、日本では複数形の「カンノーリ」と呼ばれる方が多いようですよ。
では、このカンノーリ(カンノーロ)という名前はどんな意味があるのでしょうか?解説していきますね。
カンノーロとカンノーリの名前の意味は?
カンノーリとカンノーロの違いは、イタリア語での単数形か複数形の違いで呼び名に違いがありました。
では、このカンノーリ(カンノーロ)という名前にはどんな意味があるのでしょうか?
カンノーリ(カンノーロ)は、「小さな筒」という意味があり、ラテン語のカンナ(canna)が語源となっているようですね。
このカンナには、植物の葦(あし)や管、パイプ状の物などという意味があるようですよ。
カンノーリ(カンノーロ)は、小麦粉ベースの生地を薄くのばした状態で、金属製の円筒に巻き付けて低温の油やラードで揚げています。
その筒の中にリコッタチーズで作ったクリームなどを詰めており、見た目は確かに小さな筒になっていますね。
イタリアの伝統菓子🇮🇹カンノーリ
— りりま【管理栄養士】 (@Ririmacooking) May 28, 2022
ほんのりリキュールが香るサクサク生地にリコッタチーズ、レモン汁が爽やかなクリームを絞り、軽くてやみつきになるお菓子です☺️✨「シチリアーモ」さんのカンノーリに憧れて作りました♪https://t.co/w5yKJMr75P pic.twitter.com/CgEJbD54zh
販売店によって、カンノーリ(カンノーロ)の中のクリームがリコッタチーズとチョコレートであったり、ドライフルーツを詰めたものであったりといろいろあるようですよ。
では、最後にこのカンノーリ(カンノーロ)の発祥はイタリアのどこなのか?ご紹介していきますね。
カンノーロとカンノーリの発祥はイタリアのどこ?
カンノーリ(カンノーロ)は見た目もそのまま「小さな筒」を意味した名前でしたね。
では、このカンノーリ(カンノーロ)はイタリアのどこが発祥なんでしょうか?
カンノーリ(カンノーロ)はイタリアのシチリア島が発祥で、シチリアのお菓子の中で一番有名なんだそうですよ。
ちなみに、シチリア島は、イタリア半島の南にある地中海最大の島でもあります。
マリトッツォの次に来ると言われる「ボンボローニ」との違いとして、ボンボローニの発祥はイタリアトスカーナ地方で、イタリア半島の中西部に位置しています。
カンノーリ(カンノーロ)もボンボローニも同じイタリア発祥ですが、このように地域に違いがあるお菓子なんですよね。
カンノーリ(カンノーロ)は元々、謝肉祭(しゃにくさい)というカーニバルのお祝いで食べる季節菓子であったようで、イタリア系アメリカ人のスイーツとしても人気なようです。
そして、このカンノーリ(カンノーロ)が有名になったのは、映画『ゴッドファーザー』らしいですね。
このゴッドファーザーは、カンノーリ(カンノーロ)発祥の地“シチリア島”を舞台にした映画です。
シチリアからアメリカへと移民したマフィアのドン「コルレオーネ・ファミリー」の歴史を描いた3部作になっています。
そして、ゴッドファーザーの1作目にて「銃は置いておけ、カンノーリを持ってきてくれ」(Leave the gun. Take the cannoli.)というセリフが有名らしいですね。
また、マフィアの毒殺にカンノーリ(カンノーロ)が使用されたこともあり、ゴッドファーザーのグッズにはカンノーリ(カンノーロ)のイラストが描かれたものも多くあったようですよ。
ゴッドファーザーで「銃を置いてカンノーリをくれ」イタリア靴の先っぽ、地中海最大のシチリア島!伝統菓子カンノーリ😋太宰治陸橋そばのパン屋で見つけ歓喜😆チーズ風味のフィリングと柑橘フルーツのトッピングで😋美味しマリトッツォの次はこれでしょ #木漏れ日のお茶会 本場のはクリームゆるく💦 pic.twitter.com/3EKq2njrAX
— 野乃花蝶子nonohanachoco (@nonohanachoko3) January 24, 2022
このように昔からいろいろな国に愛されたカンノーリ(カンノーロ)、日本でも気軽に食べられるようになるといいですね♪
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カンノーロとカンノーリの違いは?名前の意味や発祥をくわしく解説!まとめ
この記事では、カンノーリとカンノーロの違いは何なのか?またカンノーリ(カンノーロ)の名前の意味や、発祥はどこなのか?を詳しく解説してみました。
カンノーリとカンノーロの違いは、イタリア語での単数形と複数形で呼び方の違いがで『カンノーロ(cannolo)』は単数形、『カンノーリ(cannoli)』は複数形の呼び方でした。
日本では主にカンノーリと呼ばれる方が多い感じですね。
そして、カンノーリ(カンノーロ)の名前には「小さな筒」という意味があり、見た目のまんまでした。
カンノーリ(カンノーロ)の発祥は、ボンボローニの発祥と同じイタリアですが、カンノーリ(カンノーロ)は、さらにイタリアのシチリア島が発祥です。
ボンボローニはイタリアのトスカーナ地方ということで違いがありましたね。
シチリア島が舞台のゴッドファーザーでも登場する有名なお菓子なので、これから日本でも気軽に味わえると良いですね!
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