北海道などのヒグマの生息する山へ入る前にヒグマ対策について知っておくことが大切ですが、クマは蛇が嫌いという噂は聞いたことがありますか?
もし本当にヒグマは蛇が嫌いで天敵なら、蛇はヒグマ対策になるのではないでしょうか?
この記事では、ヒグマは蛇が嫌いなのか?ヒグマにとっての天敵や弱点はあるのか?を調査しました。
ヒグマとうまく共存していくために、ヒグマ対策の参考にしてくださいね。
ヒグマは蛇が嫌いという話は本当なのか?
ゴールデンカムイという漫画の中でアイヌ民族のヒグマ対策として、ヒグマは蛇が嫌いなのでヒグマと遭遇した時にベルトを蛇に見せかけてひるませるシーンが何度かあります。
しかし、本当にヒグマは蛇が嫌いなんでしょうか?
この話が本当なら、ヒグマ対策の1つとして、蛇のおもちゃなども持ち歩くということもできますよね。
北海道ではヒグマと遭遇する危険性も多いので、ヒグマ対策として成り立つのか?ヒグマが実際に蛇が嫌いなのかどうか調査してみましたよ。
北海道の地獄谷温泉で有名な登別市にある「のぼりべつクマ牧場」という、ヒグマを飼育されている牧場があります。
こちらではヒグマの鑑賞だけでなく、お客さんがヒグマに餌をあげることができたり、「クマのアスレチック」というヒグマの能力を分かりやすく解説してもらいながらヒグマのステージを見ることができます。
さらに、子グマが生まれた年は「子グマ牧場」という愛くるしいヒグマの赤ちゃんが見られることもあるんですよ!大きなヒグマからは想像できない、ぬいぐるみみたいで愛くるしい姿なんです!
また、「クマの腕だめし」という飼育員さんがヒグマの特性や行動について、実験を交えながら分かりやすく解説してくれるイベントもあります。
他にもヒグマの博物館があり、ヒグマのレクチャーなどで詳しくヒグマの生態について学べますよ。
そんな「のぼりべつクマ牧場」では質問箱もあり、お客さんの質問や疑問にもいろいろ答えてくれるんですよね。
その中で、蛇(本物)を子グマに接触させた実験をされています。(記事はこちら)
飼育員さん曰く、やはりヒグマは蛇が嫌いなようですね。
(動きが嫌いなのか、臭いが嫌いなのかはよく分かっていないようです)
子グマに初めて蛇と会わせたところ、子グマたちは驚き、得体のしれない生物を見るように遠巻きに蛇を見ていたと書かれています。
まだ見たことがない蛇に対して、襲ったり、好奇心を持って近づくこともないので、やはりヒグマは本能的に蛇が嫌いなんでしょうね。
また、他の動物園でもクマに蛇の抜け殻を渡したら驚いて腰を抜かしたというお話もありました。
ただ、こちらの秋田県にある「北秋田市くまくま園」では、おもちゃの蛇を与えてところ、子グマは遊んでしまったようですよ。
この子グマが好奇心旺盛過ぎるのか、おもちゃなので本物の蛇と違い、臭いや動きがないからなのか分かりませんが、こういう場合もあるんですね。
「ヒグマは蛇が嫌い」というのは科学的に実証されていませんが、実験レベルではあり得るようなので万が一に備えて「クマは蛇が嫌い」ということを覚えておくのは良いかもしれませんね。
しかし、おもちゃでは効果がない場合もあるので、蛇に見せたロープでどのくらい効果があるのか不明ですよ。
※蛇を投げれば絶対に大丈夫とは言い切れないので、ヒグマ対策は他にもしっかりとおこなってくださいね!
☆ヒグマに出会わないための方法、ヒグマに出会った時の対策、おすすめグッズの紹介記事
➡ヒグマの大きさや特徴は?ヒグマ対策グッズのおすすめ5選も紹介!
では、ヒグマは蛇が嫌いなのは分かりますが、ヒグマにとって天敵はいるんでしょうか?
次はヒグマの天敵をご紹介しますね。
ヒグマは蛇が嫌い?ではヒグマの天敵は何?
ヒグマは蛇が嫌いなようで、本物の蛇を与えると驚いたり、ひるんだりするみたいですね。
ただ、絶対に蛇を投げたらヒグマは襲ってこないという確証もないのでその点は注意してくださいね。
そんなヒグマにとっての天敵は何でしょうか?
ちなみに、ヒグマにとって蛇は嫌いなものですが、蛇は天敵(捕食者)ではありませんよ。
ヒグマの天敵はまず『銃など武器を手にした人間』、そして『トラ』が天敵と言われています。
※クマ同士共食いすることもあり、クマ自身が天敵という意見もあります。
人間にとってもヒグマは恐ろしいんですが、銃などを持った人間もヒグマにとっては恐ろしいですよね。
武器を持たない人間とヒグマが出会った時、ヒグマも警戒心が強いため自らは近寄らず、何もしなければお互いゆっくりと離れて命拾いすることが多いです。
しかし、銃を持っている人間がヒグマに不用意に発砲してけがをさせてしまうと、ヒグマも本気になり命がけで襲ってきます。
”銃を持っている人の方がクマの被害が多い”と言われているくらい、武器を持つ人はヒグマにとって天敵になるみたいですよ!
そして、トラについては、シベリアの方ではヒグマとトラの生息域が重なるので、敵対関係になるようです。
その中でヒグマがトラにやられることもあるようですね。
また、ツキノワグマの方ではよく共食いしたというお話があるので、天敵の1つにクマ自身を入れてもいいかもしれませんね。
ちなみに私はヒグマにとって『オオカミ』が天敵だという話を登山仲間に聞いていましたが、実は「オオカミ」がクマの天敵という話はデマの可能性が高いようですね。
日本オオカミ協会によると、クマはオオカミを恐れず、むしろオオカミの獲物を取り上げてしまうということを言われており、ヒグマの天敵には値しないようですよ。
「オオカミのおしっこ」というクマ対策グッズがあるので、てっきりヒグマの天敵にオオカミが入ると思っていましたが、この「オオカミのおしっこ」の効果も否定的なようです。
さらにこの「オオカミのおしっこ」が獣をよけると謳われているのですが、本当にそんな効果があるなら、オオカミのナワバリからシカやイノシシがいなくなり、オオカミは食べる獲物がいなくなって生きていけなくなります・・・そう思うと矛盾する商品ですよね。
ヒグマの動物の天敵は武器を持った人とトラですが、登山をする時に一般人が銃やトラを用意することは難しいですよね。
万が一のために、ヒグマの弱点について探っておきましょう。
ヒグマは蛇が嫌い?ヒグマの弱点はあるの?
ヒグマは蛇が嫌いですが、天敵は武器を持った人やトラです。
しかし、一般人が登山などで銃を持ったり、トラが一緒にいる場面はないので、ヒグマの弱点について知っておきたいですよね。
ではヒグマにはどんな弱点があるのでしょうか?
火を恐れる動物も多く、ツキノワグマは火を恐れると言われますが、ヒグマは火を恐れないようです。
焚火の中の食べ物でも平気で取り出せるとのことなので、火を見せても逃げないようですね。
またヒグマは木登りも得意で高いところも平気です。
さらに、泳ぎも得意なので川の中でも追いかけてくることができます。
こうしてみるとヒグマの弱点ってあまり見つからないですね・・・。
ただ、ヒグマの急所として眉間や首元(喉元)、心臓・・・などという話もありますが、どうやって狙うんでしょうか?
まず人間の力(素手)では無理そうですよね。
銃を撃ったとしても、ヒグマの頭はかなり硬いので、弾がぶつかった時の角度によっては逆にこちらが被弾する可能性があるらしいですよ。
さきほども登場した、北海道の登別にある「のぼりべつクマ牧場」の質問で「クマの弱点を教えて」という投書があり、飼育員さんが回答されていました。
ヒグマの弱点の1つは『鼻』であるそうです。
ヒグマは嗅覚は優れており犬よりも発達した嗅覚を持っています。
それゆえに、クマスプレーのような強い刺激臭を浴びせられることで、ひるんだりするんですよね。
クマ撃退スプレーは唐辛子エキスが入っており、クマはその刺激で鼻水が出たり、目が開きにくくなるため、クマ牧場でケンカをするクマを止める道具としても使用されているようですよ。
ただ、目が見えなくても鼻や感覚で行動するヒグマもいるので、クマスプレーの過信は禁物です。
このようにヒグマの弱点を探すよりも私たち一般人は自分の命やヒグマの命を守るために、まずはヒグマと出会わないことが一番大切ですね。
お互いに、テリトリーに侵入せず、共存していくことを一番にしていきましょう。
また、人間が先に手を出しても、人を襲ったクマは駆除対象になってしまいますよ。
時々クマと戦いたいというような意見が見られますが、自分勝手なエゴで動物を処分対象にしないでいただきたいですね。
ヒグマは蛇が嫌い?ヒグマの天敵や弱点は何?のまとめ
この記事では、本当にヒグマは蛇が嫌いなのか、ヒグマ対策として利用できるのか?また、ヒグマの天敵や弱点についてまとめてみました。
実験的にはヒグマは蛇が嫌いなようですが、蛇に似せたものやおもちゃではどの程度反応するか分かりません。
なので、実際に山でヒグマと遭遇した時に、蛇に似たものを投げて必ず助かるとは言い切れないので、その他にヒグマと出会わないようにしっかりと対策をしてくださいね。
またヒグマの天敵は武器を持った人であったり、トラやクマ自身です。
まず、相手に攻撃性があるとヒグマも本気で自分を守るために襲ってくるので、一般人は刺激をしないでヒグマをやり過ごす方が安全ですよ。
またヒグマの弱点はほぼなく、人間の力では到底敵いません。
そのため、万が一のために熊撃退スプレーを携帯しておくのはいいかもしれませんね。
ヒグマが駆除対象にならないように、襲われるという状況を作らないために、お互いのテリトリーを守って共存していきましょうね。
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