台湾カステラはふわふわした見た目と、実際にふわふわの食感がありますが、シフォンケーキも同じようにふわふわした見た目や食感がありほぼ同じ材料を使っています。
さらにふわふわしたスフレも同じ材料を使っていおりそれぞれ似ていますよね?
同じ材料を使うのに、台湾カステラとシフォンケーキの違いやスフレとの違いは一体何なんでしょうか?
この記事では、台湾カステラとシフォンケーキ、スフレの違いをそれぞれ調査してまとめてみました。
台湾カステラやシフォンケーキやスフレの違いについて、興味のある方はぜひ読んでみてくださいね!
台湾カステラとシフォンケーキの特徴の違いは?
台湾カステラとシフォンケーキはほぼ同じ材料を使います(卵、牛乳、砂糖、薄力粉、サラダ油)。
そして、台湾カステラはシフォンケーキみたいな見た目をしていますが、台湾カステラとシフォンケーキの違いは何でしょうか?
まずは台湾カステラとシフォンケーキのそれぞれの特徴の違いを見ていきたいと思います。
台湾カステラとは?その特徴は?
まず、台湾カステラとはどんなお菓子なのか確認しておきたいと思います。
台湾カステラは2020年前半頃から日本でも広まり、あちこちのお店で台湾カステラを目にするようになりました。
台湾カステラというだけあって、発祥は台湾の北部、淡水(ダンシュイ)という地域の名物のお菓子です。
台湾では「焼きたてのケーキ」を意味する『現烤蛋糕(シエンカオダンガオ)』と呼ばれているそうですよ。
台湾カステラの特徴
そして、台湾カステラの特徴の一つの食感についてですが、この食感は台湾カステラの温度によって違いがあります!
台湾カステラの焼きたてはふわふわっとした食感ですが、常温ではしっとりぷるっとした感じになり、さらに冷蔵庫で冷やすとしっとりとろけるような食感になります。
台湾カステラは温度によっていろいろな食感を楽しむことができるんですよね。
シフォンケーキとは?その特徴は?
では、シフォンケーキとはどんなお菓子なんでしょうか?シフォンケーキも見た目も食感もふわっとやわらかいですよね?
シフォンケーキは1927年、アメリカのロサンゼルスの料理愛好家【ハリー・ベーカー】によって作られました。
シフォンケーキは生地がメレンゲでふんわりと作られているため、薄い絹織物(シフォン)のようにきめ細かいという意味で『シフォンケーキ』と名付けられたそうです。
そんなシフォンケーキは1980年頃に日本に伝来してきたと言われています。
シフォンケーキの特徴
シフォンケーキはふわふわと柔らかい食感が特徴ですね。
これは、シフォンケーキを作る材料の中に、バターではなくサラダ油を使用することで、シフォンケーキの生地がふんわりとふくらみやすく、さらに軽くてボリュームのある生地に焼き上げることができるんです。
また、シフォンケーキの形の特徴として、真ん中に穴が空いています。
シフォンケーキの型は背が高いものが多く、オーブンで焼くときにしっかりと生地の中心部まで焼き上げるために穴があいているんです。
シフォンケーキ独特の形とふわふわ食感にはこんな理由があったんですね。
それでは台湾カステラとシフォンケーキの違いを具体的に見ていきましょう。
台湾カステラとシフォンケーキの違いは?
台湾カステラとシフォンケーキの違いを2つに分けてご説明していきます。
台湾カステラとシフォンケーキの違い①焼き方による見た目の違いの
台湾カステラとシフォンケーキの違いの1つ目は、まず見た目が違いますよね。
この見た目は焼き方とも関係しているのですが、さきほどご紹介した通り、シフォンケーキは型に入れた生地をオーブンで焼き上げます。
しっかりと生地の中心まで火を通すために穴の空いた型を使い、独特の穴の空いた形になっているんですよね。
一方、台湾カステラは、蒸し焼きにしており四角であったり丸であったりしますが穴は空いていません。
台湾カステラはオーブンで焼く時に、天板にお湯を張り、生地の入った容器を入れた状態で蒸し焼きにしています。
最近では台湾カステラを、炊飯器を使って作るレシピなんかも出ていますね。
オーブンを使用しないでも作れるお菓子として、シフォンケーキよりも手軽に台湾カステラを食べることができそうですよね。
台湾カステラとシフォンケーキの違い②材料の使い方の違い
そして台湾カステラとシフォンケーキの2つ目の違いは、台湾カステラとシフォンケーキを作る材料はほぼ同じなのですが(卵、牛乳、砂糖、薄力粉、サラダ油)、なぜ食感に違いができるのかというと、台湾カステラでは、材料の油や牛乳を温めて使っています!
油や牛乳の温度を高くすることで、薄力粉のでんぷんを糊化(こか)させる効果があるようです。
でんぷんを糊化させることで水分を吸収してふくらみ、糊のような粘りがある状態になります。
台湾カステラでは、この糊化を目的として油や牛乳の温度を高くしています。
そして、焼き上がり後にぷるぷるとした食感を楽しむことができます。
ちなみにシフォンケーキはこの糊化はほとんど行いません。
同じ材料を使っている台湾カステラとシフォンケーキですが、このように焼き方の違いや材料をどう使うかによって、見た目や食感に違いが出てくるんですね。
では、ふわふわ食感でおなじみのスフレも同じ材料が使われていますが、台湾カステラやシフォンケーキとどう違いがあるのでしょうか?
次はスフレと台湾カステラ、スフレとシフォンケーキの違いをご紹介していきます。
台湾カステラとスフレの違いは?
ふわふわととろけるような食感のスフレですが、今度は同じ材料を使ったスフレが台湾カステラやシフォンケーキとは何が違うのかみていきましょう。
スフレとは?その特徴は?
スフレっておしゃれな響きですが、フランス語で「ふくらんだ」という意味があり、フランス発祥の料理なんです。
スフレはメレンゲに色々な材料を混ぜてふくらませた口当たりが軽い食感の料理ですが、オーブンから取り出すと20~30分でしぼんでしまいます。
なので、スフレの焼き立てはふわふわ食感で美味しくいただけますが、時間がたってしまうとしぼんでしまいふわふわ感が楽しめません。
また、甘いお菓子としてのスフレだけでなく、肉や魚介類、野菜などを入れて主菜として食べられるスフレもあるんですよね。
台湾カステラとスフレの違いは?食感の変化が違う
台湾カステラとスフレは焼き立ては、同じようなふわふわ食感なんですが、二つの違いは時間経過での食感の違いですね。
台湾カステラは時間経過して温度が変わってもその違う食感を楽しむことができますが、スフレはしぼんでしまうだけなので、焼き立てが一番美味しいということになります。
その他、主に台湾カステラは甘いのでお菓子として食べるものですが、スフレは主食の料理としても食べられる場合があり、スフレの方が料理として使える範囲は広いんですね。
シフォンケーキとスフレの違いは?糊化が行われるか
では、シフォンケーキとスフレの違いは何でしょうか?
シフォンケーキもスフレもやはり同じような材料で作られています。
しかし二つの違いは、シフォンケーキでは糊化をほとんど行わないのですが、スフレはこの糊化をある程度行っているという点です。
この糊化をすると焼き上がりの生地の口溶けがよくなりますが、崩れやすくなります。
そしてシフォンケーキはこの糊化をほとんど行わないため、スフレほどの口溶けのよさはないですが、しぼみにくく形が整いやすいです。
それぞれが同じような材料で作られているものですが、何をどう使うかによってこんなにも食感や形、料理に違いが出てくるものなんですね。
台湾カステラとシフォンケーキの違いは?食感の似ているスフレとの違いも調査のまとめ
台湾カステラとシフォンケーキとスフレはそれぞれ同じような材料で作られていますが、それぞれ特徴が違いました。
- 台湾カステラは糊化や蒸し焼きにより、時間経過によってふわふわ、プルプル、とろける食感へと変化する。
- シフォンケーキはふわふわ食感でしっかりとした焼き上がりの形をとどめることができる。
- スフレはふわふわ口溶け食感ですがしぼみやすいので焼き立てが一番美味しい
それぞれの特徴や違いを知り、これからも台湾カステラ、シフォンケーキ、スフレを美味しく楽しんでくださいね。