ゴールデンカムイという漫画の中で「ヒグマは巣穴に入った人間を殺さない」というような表現があるのですが、実際のところどうなんでしょうか?
ヒグマは巣穴に入ってしまえば襲うことがなくなるのか?何かの例えなのか?調査してみましたよ。
「ヒグマは巣穴に入った人間を決して殺さない」という話が本当なのか、興味のある方はぜひ最後までご覧くださいね。
ヒグマは巣穴に入った人間を殺さないって本当?実際はどうなのか?
「ヒグマは巣穴に入ってきた人間を決して殺さない」というセリフがゴールデンカムイの中でありましたが、本当にヒグマは巣穴に入った人は殺さないのでしょうか?
ゴールデンカムイの中では、アイヌの狩猟法としてヒグマは巣の中を汚したくないから巣穴に入った猟師を襲ないという言い伝えのようでしたが、本当にアイヌではそんな伝承があったのでしょうか?調査してみました。
調査してみましたが、アイヌでそのようにヒグマは巣穴に入った人を襲わないと言われているという資料は見つけられませんでした。
アイヌの伝承方法には口承文芸という、文字を用いない口伝えの伝承法があるので、実際に聞いた人の話というものが元になっているのかもしれませんよね。
なので、どこかの誰かがヒグマの巣穴に入っても殺されなかったという話が口伝えで伝わっているのかもしれません。
しかし、実際にヒグマの巣穴に入るのは、やはり危険行為ですよ!
北海道ではヒグマの巣穴近くで調査をしていた人たちが襲われたニュースもあります。
あくまでも漫画の世界であり、実際にヒグマの巣穴に近づくことも危険行為ですよ!
では、巣穴付近でも危険があるヒグマですが、ヒグマは巣穴で冬眠している間、どのような状態になっているのでしょうか?
ヒグマは巣穴に入った人間を殺さないって本当?冬眠中のヒグマの様子は?
「ヒグマは巣穴に入った人間を殺さない」というのはお話上であって、事実と証明されていることではありませんので気をつけてくださいね。
では、そんなヒグマは冬眠中巣穴の中でどんな様子なんでしょうか?
野生のヒグマが冬眠するのは12月~3月頃で、冬眠中は飲まず食わずで過ごしています。
しかし、冬眠中のヒグマは少しの刺激で目覚めることができる状態と言われていますよ。
巣穴にこもっているだけに見えるため、ヒグマの冬眠は「冬ごもり」と呼ばれているようですね。
そして、眠ったままで過ごしていても筋力が衰えないようです。
なので、ヒグマは冬眠中に何か刺激があってもすぐに対応でき、さらに攻撃力はそのままと考えて良さそうですね。
ヒグマの巣穴に入る前に、巣穴に近寄った時点でヒグマに気づかれると襲われる可能性が高いです。
ヒグマの巣穴を見つけても、決して近寄らないように気を付けてくださいね!
ではこのような「ヒグマは巣穴に入った人を決して殺さない」という話は何かの比喩のようなものなのでしょうか?
ヒグマは巣穴に入った人間を殺さないって本当?何かの比喩?
ヒグマは冬眠中でも少しの刺激に反応することができ、巣穴近くにいた人を襲うニュースもありました。
では、この「ヒグマは巣穴に入った人を決して殺さない」という話は何かの比喩でもあるのでしょうか?
調べてみたところ、この「ヒグマは巣穴に入った人間を決して殺さない」という状況に似たことわざがありましたよ。
『飛ぶ鳥懐に入る時は狩人も助く』
(とぶとりふところにいるときはかりゅうどもたすく)
このことわざの意味は以下のようになりますよ。
窮地に陥った者が救いを求めてくれば、どんな事情があっても助けるのが人情であるというたとえ。
追いつめられた鳥が自分のふところに飛び込んでくれば、さすがの猟師も殺したりは出来ないということから。
引用元:ことわざ辞典オンライン
ことわざではこのような意味合いがあり、この「ヒグマは巣穴に入った人を殺さない」という言葉も言いたいことはこのことわざと似ていますよね。
もしかしたらアイヌ的なことわざの一つであって、アイヌだから鳥ではなく“ヒグマ”なのかもしれませんよね。
ヒグマは巣穴に入った人間を殺さないって本当?実際はどうなのか?まとめ
この記事では、ヒグマは巣穴に入った人を殺さないという話が本当なのか調査してみましたが、確証のとれる資料などは見つかりませんでした。
やはり物語上の話であり、実際はヒグマの巣穴近くでヒグマを刺激してしまうと襲われて大変な目に合いますよ。
もし冬眠中のヒグマの巣穴を見つけても近寄らないように気をつけてくださいね。
また、「ヒグマは巣穴に入った人間を殺さない」という言葉と同じような意味合いのことわざがありましたね。
『飛ぶ鳥懐に入る時は狩人も助く』
どんな人にも窮地に陥った者に対して人情がある、という意味のことわざとしてアイヌでも言い伝えていたのでしょうか?興味深いですよね。