通信障害などの災害時には公衆電話が活躍しますよね。
では、そもそも公衆電話は10円や100円で何秒くらい通話ができるのか知っていますか?
また、公衆電話から携帯電話にかけた時の料金はどのくらいかかるのでしょうか?
この記事では、公衆電話で電話をかける時、10円では何秒?100円では何秒通話可能なのか?
また携帯電話にかけた時の通話料金、フリーダイヤルへのかけ方や公衆電話から通話料金が無料でかけられる番号について調査してまとめています。
公衆電話は10円で何秒電話できるの?
通信障害などの災害時には携帯やスマホが使えず、公衆電話が活用されますよね。
そんな時に公衆電話から固定電話や携帯電話にかける時、「10円で何秒くらい電話できるのか」について調べてみましたよ。
公衆電話から固定電話に10円で何秒電話できるのか?
まずは、公衆電話から固定電話に10円でかけた時は約1分話すことができるようですよ。
なぜ、10円で話せる時間が“約”1分なのかというと、“距離”や“昼間・夜間”、“深夜・早朝”といった時間によっても電話できる秒数が変わってくるようですね。
NTT西日本・NTT東日本の公式HPの「公衆電話から固定電話への通話料金表」を見ると、どちらも区域内で昼間・夜間の場合は10円では56秒の通話が可能となっています。
※昼間:午前8時~午後7時
夜間:午後7時~午後11時(土・日・祝の昼間を含む)
そして、深夜・早朝での区域内では10円で76秒の通話が可能となっていますよ。
※深夜・早朝:午後11時~午前8時
公衆電話から固定電話にかける時、時間が深夜・早朝の方が少し長い時間通話が可能となっていますよ。
さらに、隣接区域内及び20kmまでが昼間・夜間では39.5秒、深夜・早朝では52秒と距離が遠くなるほど10円で通話できる時間が短くなるようですね。
【公衆電話から固定電話への通話料金】
※10円(税込)で通話できる時間について
通話区域間の距離 | 昼間 午前8時~午後7時 | 夜間 午後7時~午後11時 (土・日・祝の昼間を含む) | 深夜・早朝 午後11時~午前8時 |
区域内 | 56.0秒 | 56.0秒 | 76.0秒 |
隣接区域内及び20㎞まで | 39.5秒 | 39.5秒 | 52.0秒 |
20㎞を超え30㎞まで | 26.0秒 | 26.0秒 | 35.5秒 |
30㎞を超え40㎞まで | 21.5秒 | 21.5秒 | 26.5秒 |
40㎞を超え60㎞まで | 16.0秒 | 16.0秒 | 20.0秒 |
60㎞を超え80㎞まで | 11.5秒 | 15.5秒 | 17.0秒 |
80㎞を超え100㎞まで | 10.0秒 | 15.5秒 | 17.0秒 |
100㎞を超え160㎞まで | 8.0秒 | 14.0秒 | 15.5秒 |
160㎞を超える | 8.0秒 | 12.0秒 | 13.5秒 |
ちなみにこの公衆電話から固定電話への通話料金は、NTT西日本とNTT東日本とも同じ設定になっています。
公衆電話から固定電話への通話料金を参考にすると、160㎞を超えると10円では8~12秒となってしまいますので、公衆電話から遠方へかける場合は10円以上のお金を用意しておく方が良さそうですね。
公衆電話から携帯電話に10円で何秒電話できるのか?
次に、公衆電話から携帯電話(スマホなど)に10円でかけた場合ですが、以前は携帯会社によって時間が異なっていました。
しかし、2021年10月より、新たな通話料金の設定で「着信事業者によらず一律の料金」となったようですよ。
なので、2021年10月以降の現在は、公衆電話から携帯電話に10円で電話をかける場合はどこの携帯会社でも15.5秒通話が可能となっています。
※携帯会社の対象事業者:NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイル
やはり公衆電話から10円で携帯会社にかけると時間がかなり短く要件も伝えにくいですよね。
では、100円を使って公衆電話から電話をすると何秒話せるのでしょうか?
公衆電話は100円で何秒電話できるの?
公衆電話から10円でかけると、固定電話では56秒の通話が可能でした。
しかし、公衆電話から携帯電話へは15.5秒しか通話ができません。
では、もっと話す時間が必要な時に100円を投入したら何秒電話ができるのでしょうか?
公衆電話から固定電話に100円を入れて電話をする場合、単純に10円の10倍が通話可能になりますよね。
なので、100円では公衆電話から固定電話には通常560秒(約9分)の通話が可能となります。
(※区域内の昼間・夜間料金の場合)
そして、公衆電話から携帯電話へ100円でかけた場合は、10円の時の10倍なので、155秒(約2分半)となります。
公衆電話から携帯電話への通話も、100円もあればけっこう延びて余裕が持てますよね。
公衆電話から電話をかける場合、余裕をもって10円よりも100円を入れた方が良いような気もするのですが、ここで注意点がありますよ。
公衆電話からかける場合、おつりは戻ってくるのか?
公衆電話から電話かける場合、10円玉を多めに入れても使われなかった通話料金分の10円が戻ってくるという仕組みがあります。
しかし、公衆電話で『100円硬貨』を入れてしまうと余った分の通話料金はおつりとして返ってきません!(公式の公衆電話使用法でも説明されています)
なので、1分以内には話終わらないけど5分もかからないだろう…という場合は10円を数枚用意しておき、初めに何枚か10円を入れておくか、途切れそうになったら10円を追加していく方が良いと思いますよ。
では、次に公衆電話からフリーダイヤルや緊急時無料でかけられる番号はどこなのかをご紹介しておきますね。
公衆電話でフリーダイヤルへのかけ方や通話料金が無料の番号は?
公衆電話では10円、100円玉が使えますが、100円を入れるとおつりが出ないので、少し注意が必要でしたね。
では、フリーダイヤルのような通常料金が無料の番号にはどうやって公衆電話から電話をかけるのでしょうか?
公衆電話からフリーダイヤルへの電話のかけ方
公衆電話からフリーダイヤルへの電話をかける場合、10円や100円などの硬貨やテレホンカードを一度入れる必要があります。
公衆電話に硬貨やカードを入れることで番号を押すことができるようになりますよ。
しかし、通話が終了した時に10円・100円玉が戻って来たり、テレホンカードの度数は減らずに返ってきます。
公衆電話から通話料金が無料でかけられる番号はどこ?
公衆電話の便利な点は、緊急時や災害時にも活用できる点ですよね。
緊急時や災害時はお金を入れる暇がないので緊急通報として使える番号へは公衆電話からも料金は無料でかけることができますよ。
警察署の「110」、海上保安庁の「118」、消防署の「119」は無料でかけることができますよ。
公衆電話からの緊急通報へのかけ方は、①「受話器を取る」②「緊急通報先の番号を押す」で硬貨やテレホンカードは使用しません。
ただ、公衆電話に緊急通報ボタンのある公衆電話の場合、「赤いボタンを押す」という工程が入ります!
緊急通報ボタンのある公衆電話からの緊急通報へのかけ方は、公衆電話の下に赤いボタンがありますので、①「受話器を取る」②「赤いボタンを押す」③「緊急通報先の番号を押す」という順番になります。
公衆電話に緊急通報ボタンがある時は、②の赤いボタンを押すことを忘れずにしましょう!
また災害時に自分の安否を誰かに伝えるためことができる「171」という番号も無料です。
この「171」は公衆電話から災害伝言ダイヤルにつながり、「私は大丈夫です」など音声情報を録音したり、相手側に再生してもらうことができるサービスになっています。
詳しくはこちらの【NTT東日本の災害用伝言ダイヤル(171)利用方法】をご覧くださいね。
このように、公衆電話は通常の電話だけでなく、いざという時の緊急時にも多いに役に立つので、ぜひ緊急通報のかけ方も覚えておいてくださいね。
公衆電話は10円や100円では何秒?携帯にかけた時の料金も調査!のまとめ
この記事では、公衆電話で電話をかける時、10円では何秒?100円では何秒通話可能なのか?また携帯電話にかけた時の通話料金、フリーダイヤルへのかけ方や無料でかけられる番号について調査してご紹介しました。
公衆電話から固定電話へは10円で56秒、100円で560秒(約9分)(区域内、昼間・夜間の場合)の通話が可能でした。
また公衆電話から携帯電話へは10円で15.5秒、100円で155秒(約2分半)の通話が可能でしたよ。
現在、公衆電話から携帯電話には一律になっていますが、公衆電話から固定電話へは、距離や時間帯によって通話時間が違うことをご注意くださいね。
また、公衆電話からフリーダイヤルへは無料で通話が可能ですが、電話をかけるために10円や100円などの硬貨やテレホンカードを一度入れる必要がありますよ。
そして、公衆電話からは警察署の「110」、海上保安庁の「118」、消防署の「119」、災害伝言ダイヤル「171」へは通話料金が無料でかけられるので、緊急時や災害時には有効に活用してみてくださいね。
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